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■育毛剤の有効性

残念ながら様々な育毛剤の成分の中でエビデンスの明確なものは少ない。米国のFDAが認可しているプロペシア(フィナステライド)やミノキシジルが治験等を経てようやく有効性が確認されただけで、その他に特筆すべき成分は見つかっていない。我が国で市販される育毛剤の多くは、生薬といって自然の植物由来の成分が中心である。それらは経験的に何らかの効果が期待されるという程度のものである。生薬だから安全ということも決してない。成分によっては思いもよらない副作用が出る可能性もあり、安全性の明確でない商品を安易に利用するのは避けたい。

さて、男性型脱毛症は、毛包の男性ホルモン受容体と5α−リダクターゼの存在によっておこるため、その仕組みを食い止めなければ根本的な解決とはならない。つまり、男性ホルモン受容体もしくは5αリダクターゼの働きを無効にする必要がある。この点で、5αリダクターゼの阻害作用が確認されているプロペシアは唯一エビデンスを持つ成分である。ミノキシジルについては、血行促進と毛乳頭細胞での細胞の増殖やタンパク質の合成に関わっていることが推測されているが、作用機序は不明な点が多い。

食事や洗髪、運動、ストレスなどが影響しないわけでもない。とはいえ、それは既に男性型脱毛症の解決と言うよりも、健康を維持して毛髪も健康に保つということに近い。栄養剤や殺菌剤、刺激剤などで構成される市販の育毛剤は、残念ながら健康な皮膚や毛髪を維持することに役立っている程度のものでしかない。そうでなければ、既に特効薬としてもてはやされ、禿げの人はいなくなっているはずである。

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